Marty Friedman

音楽活動のみならずTV、CM、映画など幅広いメディアで活躍するMarty FriedmanのセミナーがMI Tokyo Hallにて行われた!
楽器を始めたときから気持ちはロックスター
ギターを始めた理由は?
15歳の時にKissのライブを観に行ってすごい衝撃を受けたんだ。本当に強烈だったから僕は瞬時にロックしか無いと思ったんだ。彼らのショーは普段の世界と違う世界を観せてくれるんだ。完全に彼らの世界に吸い込まれるんだ。
プロになるまでにどんな苦労がありましたか?
苦労したといえば苦労したけど、楽しみながらやって来たんじゃないかな。楽器を始めたときからバンド生活も始めて、そのときから勝手に自分はプロだって思ってたよ。ヘタクソなくせにね(笑)
プロっていうよりもロックスターだね。別にミュージシャンとかメチャメチャうまい人とかじゃなくてKissのやってること、それをやりたいと思ったんだ。
走ったり、飛んだり、ふざけたりとかガンガン大きな音だしたりとかする…「アイツらがやってること僕だって出来る!」って思ったんだ。
ポジティブなJ-POPに心惹かれた
どうして活動の場を日本に移そうと思ったんですか?
単純に日本の音楽が好きだったんだ。J-POPってメタルの音色とかヘヴィなギターもあるけれどアメリカのロックやメタルに比べてもすごくポジティブなんだ。ポジティブな歌詞にメロディアスな歌メロで、内容も冒険的だったり未来的だったりレトロなものもあったり、変わった融合でも全然ありだし、J-POPってすごく幅が広いんだよね。
アメリカにいたときから日本の音楽には興味があったんですか?
毎年ツアーで日本には来てたからね。どこに行っても日本の音楽に囲まれるなんて滅多に無いからね(笑)そのうちにだんだん興味がわいて日本の音楽を調べて、知れば知るほど吸い込まれていったよ。
一番最初に衝撃を受けた日本のアーティストは?
やっぱりB'zかな。それから安室ちゃん(安室奈美恵)、ともちゃん(華原朋美)のデビュー、90年代中盤のJ-POPは黄金時代だよね。小室さん(小室哲哉)は天才だよ(笑)すごく尊敬してるよ。
どんなときに音楽への情熱を感じますか?
やっぱりライブだね。どんなライブでも内容をよく考えて、体に染み込ませて、自分の表現と解釈で演奏するからけっこうエネルギーを使うんだ。自分の作った曲じゃなくても自分のものと同じように解釈するからライブは一番情熱的で気持ちいいよ。
ライブはいつも最高!
今までで一番素晴らしかったライブは?
いや~全部うまくいくよ(笑)うまくいかないライブってあまりないね。
ほとんどのライブで「今夜は最高だった!」とか「素晴らしかった!」って思うよ。
この間、北京のライブで政治家の偉い人達が来てくれて、緊張感含めてすごく盛り上がったよ!ライブをするごとにどんどんよくなってると思うよ。
「うまい」ということよりもショーやパフォーマンスのことを考えて演奏しているんですか?
うまいことが別にいいことだとは思わない。いいことは人を喜ばせること。
続けていれば腕は当然上達するからね。ずーっと他人のものを欲しがっていても楽しくないと思う。今だって僕は自分をうまいと思わないし…実は人に「うまい」と言われても僕はあまり嬉しくないんだ。
それよりも「曲が好き」とか「あの番組の演奏が最高だった」とか「涙が出た」とか「鳥肌が立った」とか、そう言われた方が全然嬉しい。だいたい僕くらい長く弾いている人がうまくなかったら「どうしよう!?」って感じだよね(笑)
うまいって言葉は意味が曖昧だし、「どうやってうまくなるか」という質問より「どうやって表現力を付けるか」「どうやったらもっと幅広い人達に自分の音楽を聴いてもらえるか」その方が大事な質問だよね。
プロを目指している人達にアドバイスをお願いします。
音楽で食べていきたいという目的では多分失敗すると思う。本当に音楽を愛している気持ちがないとミュージシャンにはなれない。
食べていきたいという目的じゃなくて、本当に好きだからやっている。それでお給料がもらえれば最高だよね。そういう気持ちは全然昔から変わってないんだ。
本当にクリエイティブな人ならいろんなかたちで音楽と関われると思うよ。
ライブだけじゃなくて、学校で教えるとか、メディアを使って宣伝するとか、楽器屋さんでセミナーをするとか、ネットを利用したり、幅広く関われる。
結婚式場やホテルで演奏するとか、着うたを作る仕事はすごく耳が鋭くなるしね。
間接的でも音楽に関われる仕事をやりながら、自分の目指す音楽の夢を追いかけたらいいと思うよ。表現という部分で語学と音楽は似ている

セミナーではこんな質問がありました。
語学の面でこれまでにいろいろな困難にあったと思いますがそれにどう対処してきたんですか?
日本語は毎日困難だよ(笑)まぁでもそこまで困ってはいないんだ。今は日本語を話す上で一番理想的な環境。無意識に吸収されるからね。だから日本にいて英語を勉強するのは非常に難しいと思うよ。英語しか通じない環境に身を置かないと上達はすごいスロー。
どんな国の言葉を勉強するにもその国語しか通じない環境に入るのが一番ベスト。
音楽も同じで、一人で練習するより、人前で演奏する方が100倍効果的だよ。
国語と音楽は意外と共通点多い。やればやるほど表現力が身に付く所とかすごく似てるよね。
あと大事なのは、国語の文法ってあんまり意味ないじゃん?単語さえ面白ければ変な文法でも許してもらえる。逆に単語が面白くなければいくら文法が完璧でも「つまんない奴」って思われてしまう。
音楽もそう!いくら理論がわかっていても内容がつまらなければ誰も聴きたくない。理論が正しくなくても内容が面白ければすごく皆楽しんで聴いてくれる。
それから「うまい」ということを皆忘れて欲しい。「うまい」と「うまくない」の基準は存在しないと思う。例えば、もし僕がジェフ・ベック風のプレイをしようとしたらきっとかなりダメだよ。でも、ジェフ・ベックが僕のプレイをしようとしても絶対ダメだと思う。だから君のプレイも、誰も君よりうまく出来ない。いくらジェフ・ベックになりたい、エリック・クラプトンになりたいと思ってもなれるわけない。それはいったん外に置いて、じゃあ「自分らしいプレイっていったい何だろう?」それをもっと発展させていこう。









